今週末は旧正月 中国発新型肺炎 グアムへの影響は?
グアムは小さな島に多くの人種が住んでいます。その出身やルーツはアメリカ、ヨーロッパ人やアジア各国、ミクロネシア各島の出身者など様々。台湾や香港などの出身者を中心にしたチャイニーズコミュニティもあります。
そのチャイニーズコミュニティが楽しみにしているのが、まもなくやってくる旧正月。今年は1月25日(土)が「元旦」にあたる春節で、1月24日(金)の「大晦日」から1月30日(木)まで7連休となっています。ここグアムでも新年のお祝い行事などが行われます。
今年は延べ30億人以上の大移動などと言われるほど、多くの人が休暇で帰省したり国内外へ旅行に出かけたりする予定で、交通機関も混雑します。英語名は「チャイニーズニューイヤー」ですが、韓国でも旧正月をお祝いします。日本でも明治初期まではこの旧暦が使われていたそうですが、明治6年から現在のグレゴリオ歴(太陽暦)が使用されるようになったと聞きました。
例年ですと話はここまでで終わりなのですが、今年はご存知の通り、現在中国では武漢市を中心に集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎が拡大。日本でも一気に拡大するのではないかと心配されています。
この春節の時期に、どのくらいの中国人がグアムを訪れているか、この3年のグアム政府観光局のデータで見てみましょう。
2017-春節1月28日 1月来島総数136,063人
中国から4,104人 (日本から57,041人 韓国から56,340人)
2018-春節2月16日 2月来島総数127,185人
中国から3,944人 (日本から46,937人 韓国から60,939人)
2019-春節2月5日 2月来島総数137,244 人
中国から2,649人 (日本から58,774人 韓国から59,429人)
旧正月の月でも来島者数は日韓と比べるとかなり少ないです。だからと言って油断は禁物ですが・・・
カルボ前知事は任期中に、中国人観光客を増やすために、米国政府にビザウェーバープログラムを中国に適用するよう何度も訴えました。しかし米国政府は首を縦に振りませんでした。保安上の問題ではないかと言われています。その当時、ユナイテッド航空は中国からの新たな需要を期待して上海とグアムの直行便を就航しましたが、あっという間に運休になりました。現在は中国からグアムを訪れるには、韓国や日本を経由することになると思います。
昨日のニュースではこの新型肺炎による死者は17名、患者も500人を超えていますが、政府の対応は遅れていると批判がありました。しかし今朝の報道各社のニュースで、武漢市では鉄道や空港を一時閉鎖するなど、移動を制限する対策を始めたとありました。また、イギリスでは政府が武漢からの航空便を、別の場所に機体誘導して乗客の検査を行うと発表。アメリカでも検疫強化し、5つの空港で入国制限を行うと報道がありました。
各国が自国を守る対策を始めています。この春節で中国人観光客の最も多い渡航先は日本です。そして日本を経由してグアムに来るケースも想定されます。
日本政府の動きはどうなのでしょうか?現政権、そして与野党ともに頼りないので、かなり心配です。私たちも自分でできる対策をしっかりして、自分の身は自分で守ることを意識して行動しなくてはいけません。
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